PHOTO
写真撮影を支えるAI機能
夜景モード、ポートレートモード、シーン認識、超解像ズームなど、写真撮影で活躍する代表的なAI機能を紹介します。
夜景モード
AI画像処理の代表的な成果として、まず挙げられるのが夜景モードです。暗い環境では従来、光が足りずに被写体がほとんど写らなかったり、ノイズが目立つザラついた画像になったりしていました。
現在の夜景モードでは、数秒間に複数枚の写真を異なる露出で連続撮影し、それらをAIが瞬時に合成することで、明るく鮮明な夜景を実現しています。三脚なしで手持ち撮影しても、AIが手ブレを補正しながら最適な結果を仕上げてくれる仕組みです。
ポートレートモード
背景を自然にぼかすポートレートモードも、AI画像処理の代表例です。本来、背景のぼけは一眼レフカメラの大型レンズが生み出す光学的な効果ですが、スマホでは小型のレンズとセンサーで同様の表現を実現するため、AIが被写体と背景を判別してデジタル的に処理しています。
人物の輪郭、髪の毛の細部、手前の被写体と背景の距離感などをAIが認識し、背景部分だけを段階的にぼかすことで、自然なポートレートに仕上げます。最近では、撮影後にぼかしの強さや焦点位置を調整できるモデルも登場しています。
シーン認識
被写体を自動で認識し、それに応じた最適な設定で撮影してくれる「シーン認識」機能も、AIの恩恵です。料理、風景、人物、ペット、文書など、数十〜百以上のシーンを判別し、それぞれに合った色味や明るさ、コントラストを瞬時に調整します。
料理を撮ると食欲をそそる暖色寄りに、風景を撮ると空と緑の発色が強調されるよう、自動で仕上げ方を変えてくれます。ユーザーは何も意識せず、ただシャッターを切るだけで「らしく」仕上がる体験を得られます。
超解像ズーム
光学ズームの倍率を超える領域では、AIによる「超解像ズーム」「デジタルズーム補完」と呼ばれる技術が活用されています。複数のフレームから情報を補い合い、ピクセル単位でディテールを推測することで、デジタルズームの粗さを抑える仕組みです。完全な置き換えではないものの、SNSへの投稿用途では十分実用的な品質が得られるようになっています。